晩秋の京都小旅行 その3

2015-12-24

その日の娘との待ち合わせ場所は、京都の伝統的な建物、町屋の茶室。娘は元々お茶が好きで、茶道を少し嗜む。大学に入る前から多少習っていたが、本格的に学びたいとの思いもあって、どうせ京都の大学へ入ったら茶道部入部を希望していたが、やっと自分の居心地の良い集まりに出合う。そこがなんと京都建築専門学校の茶道部であった。聞けば、建築とりわけ町屋建築、数寄屋建築に並々ならぬ情熱を抱いた学生たちが茶道部という形で毎週集まっていると娘より聞き、ぜひ会って建築談義をしたいものだと思い、娘を通して合わせていただいた。その場所は学校が教育の一環として、町屋建築を学生に体験してもらうため、築100年以上の町屋を10年以上前に買い取り、学びの場として使用しているそうだ。2階に通され二間続きの茶室でもてなしを受けた。福島から、金沢から、色々なところからこの学校に来ているらしい。とにかく学ぶ目的がはっきりしていて、日本の本物の伝統を正規に学び地元に帰って、しっかり生かすことのために京都に来ていると聞き、頼もしく感じられた。北海道と京都の歴史、建築、街並みの違いや共通性について話し合うことが出来たのはとても楽しかった。若い大工が少なくなっている現状はあるが、情熱をもって作り手になろうとしている大工、専門職、建築家の卵たちに会えたことがとてもうれしかった。今回の京都の旅の大きな収穫であった。

若い学生いとともに

若い学生いとともに

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それなりに溶け込んでいる娘

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親子で、せっかくだからということで

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京都建築専門学校の町屋校舎

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