高木剪定職人アーボリストとの出会い
先月後半に小樽入船の住宅の庭木の伐採を行なった。10月の強風で木が隣家に倒れてしまい危険だからということで全ての庭木を伐採してほしいと依頼された。敷地は傾斜地にあり、しかも樹木はどれも成長していて、しかも倒す場所がない。道も狭く重機を搬入するスペースもない。最初庭木屋さんに相談してみたが、通常の職人さんでは無理で、高木を専門に剪定できる職人さんを探したらいいとのアドバイスを受け早速札幌の森林組合に電話をし、業者を紹介していただいた。それがアーボリストという高木専門の剪定職人を抱えている三笠の業者であった。現場に来てもらい見てもらった。「隣地に枝木を落とすことなく伐採可能でしょうか?」「このくらいならば十分安全にできますよ」藁をもすがる気持ちでこの業者に依頼した。伐採しなければならない木がおよそ25本、全て人手による伐採作業なので当初は2週間くらいかかるといわれたが6日間で作業は終了した。伐採作業は実に鮮やかであった。ロッククライミングをするようにハーネス、ロープを使用し木に登り、自分の体を確保し、伐採する枝木をロープで確保し隣地に落ちないようにしてからチェーンソーで切断するという、正確な手順と確実な作業を求められるものであった。充分な訓練、経験が必要とされる技術であろう。実はこの技術者は日本でも少ないらしい。道内でも数十人しかいないそうだ。アーボリストになるには、盛んなアメリカ、イギリス、オーストラリアへ行き、技術を学ぶそうだ。この期間の天候は雨が降ったり雪が降ったりで条件が良くなかったが、何事もなく無事に終わり本当に良かった。